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猫の爪を切った事がある

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[選択肢] ・猫の爪を切った事がある ・猫の爪を切ったことがない [プレイヤー]余裕余裕、任せてくださいよ。一応デカい猫飼ってるんで。 [-]レジの前で走り回ってる一姫に目を向け、そういえば猫の飼い主としては私の方が先輩だしね、と思った。 [A-37]まぁ、安心しろ。新人教育の面でも、君を護衛する面でも、俺がそばで協力する。だが一応気をつけろ。こいつら、この店に来るまではどいつも中央公園の悪名高き「ボス」だったんだからな。 [-]A-37はそう言ったものの、今しっぽで私の腕を軽くペシペシと叩きながら私の膝の上でくつろいでるこの子はどうしても悪魔的には見えないのだが……。 [A-37]ローソーは一番大人しい子だ。まぁ……大人しいというより、脅威を感じるまではグデグデしているというのが正しいか。 [プレイヤー]ローソーって、名前? [A-37]背中の毛の模様が麻雀牌の六索に似ているんだ。 [-]よく見てみると、確かに背中に六索の模様がある。A-37に渡された爪切りを持って、この子の前足を試しにちょんちょんとつついてみても、ローソーは特に反抗的な態度は示さなかった。 [-]柔らかな肉球を指で少し強めに押すと、その先端から短い爪が姿が現した。爪切りで手際よくぱぱっと切ると、ローソーは満足そうに私に顔を向けた。どうやら私の爪切りサービスに文句はないようだ。 [-]ローソーが素直に切らせてくれたのですぐに切り終わった。A-37に報告しようと思い顔を上げると、彼はもう一匹の茶トラの爪を切っている。私の視線を察したのか、彼は下を向いたままその子のことを紹介してくれた。 [A-37]こいつはタンヤオ、巫女が付けた名前だ。タンヤオにすると縁起がいいとかなんとか。 [-]タンヤオはローソーに比べてそんなに爪を切られるのが好きではなさそうで、特にA-37に後ろ足を触られると何度も急に振り向いて噛みつこうとした。でもA-37だと分かって怖かったのか、またすぐ元の体勢に戻る。そんな動きを爪を切り終わるまで何回か繰り返していた。 [プレイヤー]猫に怖がられてるじゃん。でもタンヤオちゃん、噛もうとして噛めないところかわいいね。 [A-37]多くの猫は後ろ足を触られるのが嫌いらしい。 [-]そんなA-37と猫ちゃんを見て、私はいたずらでA−37のふとももをつついた。A-37は一瞬体をこわばらせ、私のことを不可解な表情で見た。 [-]もう一回つつこうとしたら、A-37はすぐさま立ち上がって私との距離を取った。 [A-37]さて、猫たちとも馴染めたように見えるし、今後こちらは君に任せる。 [-]その仕草をみて、彼が猫の群れに紛れ込んでも違和感がない理由がなんとなく分かった気がした。 [-]そんなこんなであっという間に今日の閉店時間になった。筋肉痛が今日の厳しさを物語っているが、なぜかとても充実していてたのしかった。好きな人と働くと、つらい仕事も辛くなくなっちゃうってことだな。 [-]今夜はちゃんと休んで、明日も頑張っていこう!