斎藤さんの表情と後ろで重く閉ざされたドアを見て、私は……。//nキャッシュカードを取り出して、思い切って花瓶を賠償した。なにせご主人と呼ばれている身だからね。でも帰ってきたら絶対覚えてろよあのドラ猫め!
フロントで泣く泣く支払いを済ませていたら、一姫の行方を聞きに来たことを思い出した。
[受付]巫女様をお探しですか?
[player]はい、どこへ行ったかご存知でしょうか。
[受付]巫女様はお帰りになる際、三上様に会いに行かれるとおっしゃっていましたが。
三上様……千織か?何しに行ったんだろう……。とりあえず千織に話を聞くことにしよう。
三上邸
千織は珍しく麻雀会館に行っておらず、私を家に上げてくれた。金持ちはみんなこういうデカい家に住んでいるのか?
ふかふかのソファに座って千織を待っている間に、応接間をぐるっと眺めた。あちこちに飾られた、高そうな骨董品の数々……。一姫がここの何かを割ってないように祈る。
[三上千織]あら?魂天神社のヘンタイ雀士じゃない。一姫の借金を代わりに返しに来たの?
[player]やはりか……?あの……今回は何を……。
[三上千織]具体的な内容はあとで教えてあげるわ。あんたに返させてあげるんだから、感謝しなさいよね。
[player]内容も知らずに返せるか!
[三上千織]なぁに、簡単よ。この契約書にサインすればいいだけ。千織、今日は遊んでる暇ないの。さっさとサインしなさいよこのバカPLAYER!
千織の傍に控えていた九条さんが渡してくれた契約書を見てみたら、「一姫は三上千織から、九十九万コインの価格で機密情報を1個購入しました。代金は雀士PLAYERが代わりに支払います。」と書いてあった。"
[player]なんだこの金額!?九十九万なんて馬鹿みたいな金額払えるか!!
[三上千織]そう言うと思ってたわ。あんたみたいな貧乏人、この程度のお金だって持ってるわけないし。次のページを見てみなさい。優しい千織様が特別にもうひとつ返済方法を用意してあげたわ。
よく見ると確かに契約書には2ページ目があった。なになに?「雀士PLAYERが支払えない場合は、三上千織のかばん持ちとして一ヶ月間働くことで全額返済とすることを許可します。」……だって?
[三上千織]どう?この返済方法!心を揺さぶられたでしょ?ふふーん、あんたが今どんなキモイこと考えてるかなんてぜーんぶ見え見えよ!
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