撫子の物語

「もしもし？　……誰か、聞こえるか？……」
撫子の声に対する返答は、無線機の「ジジジ」というノイズ音だけ。その音が、自分が既にツーリングクラブの連絡範囲から外れていることを知らせた。
腕時計は、本来フリーライドを楽しんだ後で、国道の道の駅でクラブのメンバーたちと合流しているはずの時間を示していた。
運悪くGPSの電波が弱まり、どうやら本来走るべきではない道に入ってしまったようだ。
再度連絡を試すも徒労に終わり、撫子は絶望的な気持ちでトランシーバーを手放した。
今、撫子は草生い茂る山道の脇にバイクを停めている。... more

* 「バイク素人です、抽選に応募させてー！」 or 免許持ってるけど、秘密の賞品が気になる……何だろ？
* 屋外のコースに行こう。 or 室内のコースを選ぶ。
* 撫子さんの面接のためにさすがに断る。
* 撫子さんの面接のため、さすがに断る。