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夢の終点

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学校を出てバスを待っている間に、シロコは賞品を取り出した。
[シロコ]ホシノ先輩、これあげる。クジラが好きだって、先生から聞いた。
[ホシノ]コンテストに参加したのって、もしかしてそのため……? わ~……シロコちゃん、ありがとう。立派になったねぇ……。
[シロコ]先輩が喜んでくれて、よかった。
[ホシノ]……シロコちゃん、学園祭、楽しかった?
[シロコ]うん、色々なことをたくさん体験した。
[ホシノ]じゃあいつか、うちでも学園祭をやろうよ。
[シロコ]ん……なんだか、ワクワクする……
……
「シロコちゃん、シロコちゃーん……」
「着いたよ、シロコちゃん、起きて」
「次はー、百鬼夜行連合学院……」
気がつくと、シロコは百鬼夜行連合学院の正門前に立っていた。
[ホシノ]シロコちゃんが真っ昼間から居眠りなんて珍しい。今日、いいお天気だもんねぇ。
[シロコ]……そうかも。
[ホシノ]ずいぶん気持ちよさそうに寝てたけど、なにかいい夢でも見てたの?
[シロコ]……うん、学園祭の、すごく楽しい夢。
[ホシノ]今日の学園祭、楽しみにしてたんだねぇ。ノノミちゃんとアヤネちゃん、セリカちゃんも先に着いてるはずだから、おじさん達も早く行こっか。
二人は手を取り合い、活気に満ちた百鬼夜行連合学院へと入っていった……