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ドームシアター
物語 | エンディング | Body |
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神社と……コスプレ? | 神社と……コスプレ? |
[竹井久]ごめんね美穗子、いつも付き合ってもらっちゃって。 [福路美穗子]いいの。せっかく新しい街に来たんだから、ホテルに籠ってももったいないし。街歩きもいいじゃない。 全国大会のため遠征中の清澄高校麻雀部は、部員が少しでも多く練習時間を取れるように、部長の竹井久が毎日の買い出しを担当している。 偶然なのか、狙ってなのか……このところ、ホテルを出る時は必ず福路美穂子に出くわすので、いつも二人で出かけている。彼女も全国大会個人戦のための遠征で、ここ一飜市に来たらしい。 [福路美穗子]……それより久、さっきの人の話、気にならないの? [竹井久]さっきの人って……あぁ、占い師さんのこと? 買い物の帰り道に、竹井久はふと思い立って路上の占い師に占ってもらったのだが…… 占い師は散々タロットカードをいじくりまわすも、結局「階段に気を付けましょう」としか言わなかった。説明を求めても、「これ以上何も言うことはありません」としか答えてくれなかったので、しぶしぶ諦めた。 [竹井久]階段に気を付けましょう、か……占いっていうより、安全標語みたいだなとは思ったけど。 [福路美穗子]やっぱり気を付けた方がいいような……なぜかはわからないけど、妙に胸騒ぎがして…… |
おはよう、未来を見る人。 | おはよう、未来を見る人。 |
[园城寺怜](……) [园城寺怜](……うぅ……なんや、この音。ジャラジャラ言うとる……) [园城寺怜](……自動卓の動作音に似とる。誰か麻雀でもやっとるんか?) [园城寺怜](……って、麻雀!?) バチッと目を見開き、目の前に広がる光景が大会会場のものではないとわかると、園城寺怜はほっとした。 [园城寺怜]……よ、よかった……。 暗闇の中で聞き慣れた機械の音を聞いたため、てっきりまた試合中に気を失ったのかと思ったのだ。 目頭を揉みつつ周りを見てみると、数人に囲まれている雀卓が目に入った。 雀卓を囲んでいる5人のうち、3人は彼女も知った顔だ。 オシャレな化粧と服装の子は、以前対戦した高校の新子憧。ニヤリと笑みを浮かべながら観戦しているのは、清澄高校の中堅。そして優しそうな雰囲気で麻雀を打ってるのは、確か長野県の県大会個人戦1位の人。そして残りの2人は…… [园城寺怜](ウサギと……イヌ?) うさ耳の女性とその下家に座っている巨大なぬいぐるみは、ただでさえ事態を呑み込めていない園城寺怜の脳内をさらに混乱させた。彼女はひとつ深呼吸をして、今の状況を整理しようとした。 [福路美穗子]失礼します、それです。 |
通じ合う心 | 通じ合う心 |
[竹井久]ほんとに日が暮れるまで麻雀やってたなんてね……満足満足! [福路美穗子]長いことお付き合い頂き、ありがとうございました。 [ワン次郎]気にすんな、こっちも珍しいモン見せてもらったし、いいってことワン。 [かぐや姫]偉そうに。イヌっころはわらわよりも点数取れてなかったくせにのう。 [ワン次郎]強いやつの戦いを見れただけで満足ワン! [かぐや姫]フン、今日はわらわもたまたま体の調子が悪かっただけじゃし?次こそ神様の威厳を見せつけてやるのじゃ。 [园城寺怜](耳がぴょこぴょこしとる、さ、触りたい……。) [新子憧]じゃ、園城寺さんと一緒に帰りますので、お先に。 [园城寺怜]あ……悪いんやけど、もうちょい時間くれへん?私、必勝祈願のお参りしたくて。 [新子憧]じゃあはやく済ませましょう。ていうか、必勝祈願より健康祈願の方がいいと思うけど……。 [福路美穗子]では、私たちは帰りますね。 [竹井久]また一緒に麻雀しましょう! [竹井久]それにしても、一姫さんが連れてきた人の打ち筋も結構面白かったわね。 園城寺怜が1半荘を終えた後、また体調を崩してしまい休憩することになったが、ちょうどその時一姫が帰ってきたのだ。 |