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クマの原因を聞いてみる

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[選択肢] ・友人捜索の進捗が気になる ・クマの原因を聞いてみる [プレイヤー]イブさん、もしかして昨日はちゃんと眠れなかったんじゃないですか? [イブ・クリス]そうなんです。昨夜はなぜだか頭が冴えてしまって、全然眠れませんでした……。 [プレイヤー]それはコーヒーの副作用かと……。 [イブ・クリス]なんですと!? [-]イブさんは両目を大きく見開き、信じられないとでも言いたげな顔をした。 [イブ・クリス]あのような小さなカップ1杯分で、ここまで影響するものなのですか? [プレイヤー]個人差があるらしいけど……そういうことは店長見習いさんのが詳しいから、彼女に聞いてみましょうか。 [-]礼奈ちゃんを見つけた時、彼女は従業員用休憩室で制服を畳んでいるところだった。 [プレイヤー]店長見習いさん、それは? [七海礼奈]あぁ、これ? みんなの為に用意した制服。お店が落ち着いてきたら、みんなに試着してもらわなきゃ。 [七海礼奈]あれ? そっちは……昨日のイブさん? [イブ・クリス]昨日は大変な失礼をしました。店長見習い様まで私のことを覚えていて下さるとは、お恥ずかしい……。 [七海礼奈]違いますよ、私がイブさんを覚えていたのは、イブさんがあんまり綺麗で可愛くて、忘れられなかったからですって! 私は礼奈ちゃんに、昨日の出来事と、イブさんが昨晩眠れなかったことを話した。 [プレイヤー]実は、私達が来たのは、イブさんがコーヒーに興味を持ったからなんだ。 [七海礼奈]コーヒーの事? 私の得意分野だね。私にわかることなら、何でもお答えするよ~。 [七海礼奈]ふむふむ……それなら、そんなに心配しなくて大丈夫だよ。一飜市では、コーヒーは精神をリフレッシュさせるための飲み物として飲まれてるんです。コーヒーに含まれるカフェインには、人の中枢神経を興奮させる作用があるからね。普段あまりコーヒーを飲んでいない人には特に…… [-]私は会話を弾ませる2人を見て、こっそり休憩室を出た。 [-]しばらくして、イブさんと礼奈ちゃんは一緒に休憩室から出て来た。すっかり意気投合して、いい友達になったみたい。それにしても、イブさんが元々探していた友達のほうは、今どうしてるんだろう。 [プレイヤー]イブさんが探してるお友達さん、見つかりました? [-]イブさんは暗い面持ちで、首を横に振った。 [プレイヤー]もしよければ、私が捜すのを手伝いますよ。その人の詳しい特徴を教えてもらってもいいですか? [イブ・クリス]本当ですか? 少々お待ちを、前に撮った写真が……こちらです。 [-]イブさんはスマホの画像フォルダから写真を呼び出し、目の前に差し出した。 [-]見た感じ十数年ほど前の写真のようだ。イブさんはまだ髪が長く、隣には一人の金髪の修道女が座っている。年齢はまだ幼く、柔らかくて曇りのない輝きを放っているかのようだ。 [-]人は、年月によって何かしら変わっていくものだけど、こんな目を見張る美貌の金髪の女性は、一度見たらなかなか忘れられないな。 [イブ・クリス]とっておきの写真ですが、貴方が役立てて下さるのなら、お送りします。これから、ぜひよろしくお願い致します。 [プレイヤー]私も別に知り合いは多くないんだけど、全力を尽くすよ。 [-]イブさんはありがとうと言い、先ほどの写真を送ってくれた。画面の中のイブさんは、とても楽しそうに笑っている。現実の世界でも、早くリリィさんを探し出して、こんな笑顔になれたらいいのにな。 [-]にぎやかな一日が過ぎ去った。自宅に帰ってきて、イブさんとの約束を思い出したところで、突然ひらめいた。私の周りで人探しにうってつけな人物、それは一姫では? 魂天神社の巫女として、毎日たくさんの人に会っているはずだし。明日、バイト終わりに聞いてみよう。