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茶壺を温める、湧き水を沸かす、茶葉を見せる

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[-] お湯を茶壺に注ぐと、元宵さんが小声で呼びかけてきた。
[元宵] ちょっ、要不得(だめ)、そうじゃないよ!
[客1] あーあ、お茶を淹れる手順すらわかってないじゃないか。これは趙さんの勝ちで決まりだな。
[客2] もう趙さんを祝ってもいいだろう。
[趙さん] 黙っとけ! 素人相手に不戦勝じゃ、祝われてもこっちが恥ずかしいだけだ。
[-] 趙さんは大声で辛辣な言葉を口にし続けているが、こちらのミスを指摘されてしまった以上、反論の余地はない。正しい手順でやり直すしかない。
[-] 第四から第六の工程は、たしか洗茶に関するものだったな。烏龍茶は、最初の一杯目は飲まないことは覚えているのだが、逆に最も美味しくて、お客様にお出しすべきなのは……