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二杯目

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[-] 湯を茶壷に注ぎ、茶海に注ごうとした時、趙さんの方から小馬鹿にしたような台詞が聞こえた。
[趙さん] はぁ、こんな素人に勝っても面白くねえんだよなぁ。
[???] そんなこと勝ってからゆうてくださいよ。
[-] 元宵さんが前に出て私をかばおうとした時、どこからか、男性の涼やかな声が聞こえた。
[元宵] あれ? 店長さん、戻ってたんですね。
[player] 店長さん? ってことは……あなたが非名さん?
[-] 人混みの中から、青い長衫をまとった男性が現れた。私の前までやって来て、今淹れたお茶を見たかと思うと、おもむろに手を伸ばして捨ててしまった。
[player] な、何を……!?
[非名] 茶芸は、ただ手順踏むだけやったら意味ありまへん。その日の水質や水温、茶壺の温度まで、ぜんぶが出来栄えに影響するんですわ。
[客] 間違いないな。そんな流れ作業で良いお茶が淹れられるんだったら、とっくにコンビニでもどこでも売られているだろうし、誰も茶楼なんて来ないだろうよ。
[player] じゃあ……この後はどうすればいいですか?
[非名] 心のままにやったらええんですよ。
[-] なんだこいつ、「YesかNoか」って聞かれてるのに「どっちでもない」て答えるようなもんだぞそれは!
[player] 非名さん、正直なところ、私はあんまり茶芸のことがよくわかっていなくて……。
[非名] ほな聞きますけど、おたくの考える茶芸とは何ですか?