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撫子さんの面接のため、さすがに断る。

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[player]明日は面接ですし、今日はちゃんと休んだ方がいいんじゃないですか。撫子さんも今日は疲れてるでしょうし。
撫子さんは少し残念そうに笑った。
[撫子]そうだな。じゃあ、また今度一緒に飲もう。今日はお疲れ。
[player]はい、ぜひ。お疲れ様です。
撫子さんに別れを告げた。
家に帰って横になると、一日分の疲れが一気に襲ってきた。
私は節々の疲労感に耐えて腕を動かし、スマホを操作して寝る前に締めの麻雀をしようとした。
すると、突然撫子さんからビデオ通話の着信があった。
急いで通話に出る。
[player]撫子さん?
[撫子]うん……あたしだ。
画面向こうの撫子さんは何か言いたそうにしている。
[player]こんばんは、何かありましたか?私でよかったら何でも言ってください。
[撫子]いや、朝のことを思い出して……
[player]朝のこと?
[撫子]ああ、夢中になるあまり、あんたの都合を考えるのを完全に忘れちまった。今思うと悪かったなって。こういうとこは、やっぱり直したほうがいいな。
[player]そこは撫子さんらしさでもあるし、あまり気にする必要ないと思いますけど……。
サバサバしてる撫子さんだけど、意外と繊細な一面もあるんだなあ。
撫子さんは静かに私の話を聞き、軽く笑った。
[撫子]あんた、あたしがわざわざ謝ってんのに、なんでこっちを慰めるんだよ。
[撫子]ま、とにかく、次からは絶対あんたの都合とか無視したりしない。信じてくれ。それと、今度は――
撫子さんの音量が急に大きくなってびっくりさせてくれた。どうやらマイクに近づいてきたようだ。
[撫子]PLAYER、一緒にツーリング行こう。二人きりで。
[player]それは嬉しいですけど……。
[-]なるほど、撫子さん、帰ってから一人で飲んだのか。
[撫子]けど? けど何? 嫌なのか?
[撫子]あー。そうか、あんたやっぱり怖いんだね。あたしの後ろをあんたのために空けといてやる、それなら嫌だなんて言わないよな。
[player]あはは、そうですね。じゃあ、楽しみにさせてもらいます。
ほろ酔い気分の撫子さんと、大真面目に旅の約束をした。