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「竹雲」に行き、南楓花にこの手がかりを知らせる

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「竹雲 本店」
[-] 私はサターンさんと別れて、「竹雲」にやって来た。
[南楓花] ああPLAYER、いいところに来たわね。この前は、探偵業のために朝食も摂らなかったと聞いて、悪いことをしたと思っていたんですのよ。
[南楓花] ここ「竹雲」の席にお掛けになるからには、あなたはお客様。監督者の務めは一度忘れて、ご馳走をたんとお召し上がりあそばせ!
[-] 南社長がベルを鳴らすと……
[店員] 竹と珍味の香り満ち満ちた当店に、集うは世界中からのお客様!
[player] わー、これはまた情熱的なおもてなし……
[店員] 最も名のある飲茶とは何ぞや? さぁ南湘名物四天王をとくとご覧あれ!
[player] いや聞いてないけどね?
[店員] スペアリブのガーリック豆鼓蒸し、ハチノスの旨味蒸し、蒸し鶏、エッグタルト、ワンタン麺、エビ餃子、チャーシュー、エビフライ赤米包み……
[player] 「四」天王って言ったじゃん……
[店員] ご存知の通り、四天王は総勢二十名! お気に召さないようならば、八大金剛三十六名もご用意……
[南楓花] さぁ、遠慮なさらず。何を召し上がりますの?
[player] じゃあ……ガチョウのロースト?
[-] そう言った瞬間、南社長の顔が強張った。
[南楓花] ……あれは不吉な料理ですから、今日の所はやめておきましょう。ちょうど、メニューを無くそうと思っていた所でしてよ。
[player] えぇっ!? なんで売り上げナンバーワンのメニューを無くしちゃうんですか?
[-] ここまで来たんですもの、もう隠し事はいたしませんわ。
[南楓花] 数日前、「竹雲」で食事をしたのですけれど、器の蓋を開けると、ガチョウのお腹に本物の「聖祷の心」が入ってましたの……。
[南楓花] 誰がなぜこのようなことをなさったのか、見当がつきませんでしたわ。ですからあなたに「偽物が消えた事件」の捜査をさせている間に、あたくしの手が届く範囲でこんな小細工をした者を調べておりましたの。どうかお気を悪くなさらないでちょうだいね。
[player] 安心してくださいボス、この件は誰にも言いません。それにしても、王の杯にはめ込まれていた千年ものの羊脂玉が、今になってガチョウのお腹に詰められることになるなんて、なんだかめちゃくちゃな話ですね……
[店員] 社長、ガチョウのローストです。
[player] え? 私達、頼んでいませんけど?
[店員] え? 厨房から「追加でオーダーされた」と聞いたのですが……
[南楓花] ふん、やはりまた来たわね。置いてちょうだい。
[-] 南社長は、一目見てわかるほど深刻な表情になった。彼女は器の蓋を開けると、深いため息をついて蓋を閉じた。
[-] 好奇心で蓋を開けてみると、中には「お喜びいただけましたら幸いです」と書かれた一枚のトランプが入っていた。誰の仕業かわかった気がする。
[-] ピエロっぽいメイク、トランプの置き土産……こういうことをするのは、きっとあの人だ。
[player] 厨房に行ってみます!
[南楓花] おやめなさい、間に合いませんわよ。あたくしも、あの時はすぐに人を呼んで追わせたのだけれど、結局「竹雲」中が大騒ぎになっただけで、捕えられませんでしたの。
[南楓花] 南社長は話しながらトランプを破り、何度か深呼吸してから再び口を開いた。
[南楓花] これからのことは、あたくし自身で対処いたしますわ。
[南楓花] あなたの探偵としてのお給料についてですけれど……
[-] 彼女が指を鳴らすと、店員が豪奢な布張りの箱を持って来た。
[-] びくびくしながら開けると、中には白玉「霜華」が入っていた!
[南楓花] 「聖祷の心」にまつわる物語は既にたくさんあるのですから、この玉石の物語は、あなたが書いてくれませんこと?
[player] この玉石にまつわるエピソードも、既に少なくないような気がしますけどね……
[南楓花] 少なくない、ですって?
[-] 南社長は扇子を揺らし、含み笑いをした。
[南楓花] あたくし達の物語は……まだ始まったばかりでしてよ。
[-] しるし入手:白玉「霜華」