[選択肢]
・一姫に麻雀大会と四貴人のことを聞いてみる
・一姫にリリィさんのことを聞いてみる
[プレイヤー]一姫はイブさんのこと知らない?
[一姫]可愛くて綺麗なお客さんだって聞いたけど実際あったことないにゃ。
[プレイヤー]彼女の人探しを手伝うって決めたんだけどさ……
[-]イブさんのことやリリィさんとの関係を一姫に簡単に紹介し、写真も見せた。
[一姫]にゃにゃ? 金髪のシスターにゃん……みたことある気がするにゃ。昔異文化コミュニケーションをしたいって神社を訪ねて来たのはこの子かにゃ?
[プレイヤー]覚えてるんだ!
[一姫]よくは覚えていないにゃ……その時は(煮干し食べてたから)ワン次郎が接客担当だったはずにゃ。ワン次郎に聞いた方が良さそうにゃ。
[プレイヤー]おやつ、減らしとくね。
[一姫]にゃ? にゃにゃー? ご主人! なんでにゃ!
[プレイヤー]一姫、たくさん食べること以外なにもできないから……。
[一姫]にゃ……そんなにたくさんは食べてないにゃ……あ、でもご主人のためにワン次郎を見つけることはできるにゃ。ちょっと待ってにゃ~
[-]一姫はそう言ってスマホを取り出してワン次郎にメールを送った。
[プレイヤー]神社に仕えてるんだし、もっとこう式神を使った伝言みたいなやつないの?
[一姫]ご主人、アニメの見過ぎにゃ……それにせっかく科学のおかげでスマホで済むのに、そんな面倒なことしないにゃ。ご主人こそアニメ見るの減らしといた方がいいにゃ!
[プレイヤー]うっ……で、ワン次郎はなんて?
[一姫]この辺りの会館で対局中らしいにゃ。ご主人、見に行かないにゃ? じゃないと時間忘れて深夜までやってそうにゃ。
[プレイヤー]お、いいね。
[-]一姫と一緒にお料理をエテルニテに置いたら、店長見習いさんに午後の休みをもらって、その会館へ。
[-]目的地についた。ここは福寿双全館じゃないか。そういえば前回来た時、福姫に場代2割引のVIPカードをもらったっけ。
[-]もらってから一度も使ってなかったカードを、ちょっともったいなかったかなぁと思いつつ半年ぶりにかばんから取り出した。これからはここに来て麻雀打とうかなぁ。
[一姫]にゃ? ご主人もびっぷ持ってるんだにゃ。
[プレイヤー]も? ってことはまさか……。
[一姫]福姫は私のことが大好きだから同じのをくれたにゃ~
[-]デザインまで同じようなカードが一姫の手にあるのを見て、このカードの正体が分かった気がした。
[プレイヤー]もしかしてワン次郎も?
[一姫]にゃにゃ! さすがご主人、ワン次郎と舞と美樹と千織ちゃんと……みんな持ってるにゃ!
[-]だから最近みんなここに来てるのか! 福姫……商売上手め。
[-]七会館のうちの一つでもあるこの麻雀会館は、そこそこ広いのに加え、金銀財宝に目が無い女将がいるおかげで内装もかなり豪華。そんな会館に足を踏み入れるとすぐ福姫に気付かれた。
[福姫]おや、これはまた珍しいお客さまや。プレイヤーさん、一姫さん、ようこそ福寿双全館へ。ワン次郎さんが言うてた待ち人ってお二人のことやったんやね。なにを言うてもウチとは打ってくれへんかってん。
[-]ワン次郎が福姫と打ちたくなかったのは私たちを待ってるからじゃなくて、暗黙の了解でここでは福姫に勝っちゃいけないからってのが原因なんじゃないか……と思っても口には出さなかった。
[プレイヤー]ま、まぁ。ちょうど用事があったから、ついでに一緒に麻雀をと。
[-]後ろのワン次郎が感動のあまり目を潤ませて、私に向かってサムズアップしている。こいつ、福姫と打ちたくないのにここにいつも来るなんて……2割引きがそんなに魅力的なのか?
[ワン次郎]遅すぎだワン! こちらの雀士さんまで待ちくびれたじゃないか。ほらほら早く来い。そうだ、福姫、お客さんが呼んでるっぽかったワン。
[福姫]あらま。そんなら皆さんどうぞごゆっくり。プレイヤーさん、今度こっちに来る時は先に言うてや、ウチが直々におもてなしするさかい!
[-]今後こっちに来たら福姫と一生接待麻雀しなきゃいけないのか……さっき沸き上がったここに来たいという思いがなんだかしぼんだ気がする。
[ワン次郎]気にするな、アイボー。この俺様が一緒に乗り越えてやるワン。
[-]ワン次郎は意味深に私の肩を叩いた。席まで案内してもらったら、既に若い女性が待っていた。こちらも常連さんらしく、お互い挨拶を交わして東風戦が始まった。
[-]今日の一姫は意外と不調で、開始早々上家、つまりあの若い女性に二連続で放銃してしまった。
[一姫]にゃあぁ~! また放銃にゃー!
[ワン次郎]一姫お前、もっと気をつけろワン。
[一姫]にゃ! 仕方がないにゃ! ドラが誘惑してくるせいだにゃ!
[ワン次郎]自分でツモったドラでもないのに何言ってんるんだワン……。
[若い女性]お気になさらず、麻雀ですし勝ちもあれば負け負けの負けもよくありますから。うふふ。
[-]負け負けの負けってなんだ……? さっきの対局、一姫は非常に早い巡目にもかかわらず、この人からドラ2枚と赤ドラ1枚をチーしたし、もしかしたら打点をあんまり気にしない、あがり優先の打ち筋なのか?
[-]そんなことを考え続ける余裕もなく、新たな一局が始まった。
[-]局は進み、8巡目で若い女性雀士が2枚目のドラを切った。まさか聴牌か? ならここは守備を選んだ方が……と思っていたところで、対面の一姫が元気な声で鳴いた。
[一姫]チーにゃ!
[ワン次郎]おいおいまたかよ、お前もっと用心しろよ。
[-]というワン次郎からの言葉も無駄になって、一姫が切った牌が女性雀士に見事放銃。一姫も髪が爆発しそうになった。
[ワン次郎]だ~から言っただろドラ切りにもっと注意しろそんなうまい話はないって! まったく、人の話を聞かないからこうなるワン!
[一姫]にゃにゃ!! ワン次郎の分際で生意気にゃ! 来月お前一人でお掃除やらせるにゃ!
[-]これはワン次郎に効く。ワン次郎は口のファスナーを閉める動作をし、次の局のために洗牌し始めた。
[-]でも次の局も、女性雀士の牌の切り方にすごく違和感を覚えながら打牌していると、彼女の四萬と赤五索のドラ切りを一姫にチーされた。ほう……一姫、今回は三色狙いか?
[若い女性]あらあら、さすが神社の巫女さん、その運が羨ましいですわ。
[-]とか言いながら、女性雀士は五筒を切った。え? 五筒? 二鳴き三色狙いの人の前で? 自分の手牌にある2枚の五筒を見て、どうするかを考えた。
[選択肢]
・五筒をポンする
・ポンしない
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