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イブ・クリス お誘いを受け入れる

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[選択肢]
・お誘いを断る
・お誘いを受け入れる
[-]店内を見渡してみたけど、客が少ない今なら……他の店員も何気に気を抜いてるし。
[プレイヤー]もちろん。
[イブ・クリス]よかった……。あ、私普段こんな積極的に行く感じではないのですが、貴方の持つ人懐っこそうな雰囲気に影響されて……なんだか口数が多くなってるみたい。
[-]私に迷惑をかけるのを心配しているようで、口元を手で覆いながら小声で弁解してくれた。完全に考えすぎだと思うけどね。私に言っていた「人懐っこそう」って、ブーメランになってることを自覚していないようだ。
[プレイヤー]全然構いませんよ。
[イブ・クリス]実は、一飜市自体もはじめてなのです。シスターが「街を知るには地元の方に聞くのが一番」っておっしゃていたものですから喫茶店に来たけれど、さっき話しかけた時も本当は緊張しすぎて死にそうでした。
[プレイヤー]ふふ、ご心配なく! 一飜市歴が長いこの私にお任せを。知りたいことがあればなんでも聞いてください。
[イブ・クリス]プレイヤーさんは一飜市が大好きなのですね。だからこそよく知っている。私も同じように、北国が好きだから北国のことはなんでも知っています。あ、北国って聞いたことありますか? 一飜市の遠い遠い北、世界の北端にある国で、一年中雪に覆われているけれどとても美しい国です。
[-]イブさんはテーブルの上で距離を測るように指をすっと動かしながら説明してくれた。どのくらい遠いのかはわからなかったが、本当に遠そうだなぁ、となんとなく感じた。
[プレイヤー]じゃイブさんがここに来たのは、旅行で?
[-]彼女は少しの沈黙を経て、いいえと頭を横に振った。
[イブ・クリス]親友を探しに……見つけたら一緒に北国に帰ることができるのです。
[-]親友を探しに……一人で来てるのはまだ見つけていないからか。
[プレイヤー]お友達を見つけたら、ぜひまた一緒に来てくださいね。
[イブ・クリス]もちろん、一緒にコーヒーを飲みに参りますし、プレイヤーさんはすごくいい人だと教えてあげなくては。力になってくれたのよって。
[-]力になれてるかはわからないけどね。その後は一飜市の市民たちの日常生活とかの私がよく知っていることしか聞かれなかったが、イブさんはとても興味深そうに聞いていた。逆に私の方が北国の人はどんな日常を過ごしているのか気になってきた。
[-]こことは何もかも違う場所なんだろうなぁ……って思ってしまうくらい遠いかな。
[-]一時間くらい店内に滞在してから、イブさんは明日もまたコーヒーを飲みに来たいと告げて店を出た。お友達さん、無事に見つかって一緒に来てくれたらいいな。お友達さんもイブさんのように居心地のいい人なのかな。
[-]忙しい一日ももうすぐ終わりだ。喫茶店も麻雀会館もいろんな人に出会えるし、似たようなものだと思った。明日もイブさんは来るのだろうか。