[-]「『熱中症』を大声で、何度もゆっくり言うと熱中症予防できるぞい」
[-]控室で着替えていたら、スマホに懐かしいとすら言える釣りメッセージが表示された。どうやらグループチャットの通知らしい。
[-]メッセージの発信源はもちろん、雀友コミュだった。まぁこのコミュの古参ネット民のノリはなんとなくわからなくもないが、今更このネタかよ……。
[-]会館が使えないからとは言え、流石にこんな陳腐な言葉遊びをし始めた雀友たち、暇すぎないか? とか思いつつも、そのメッセージを「エテルニテ」のスタッフグループに転送してみた。
[プレイヤー]「『熱中症』を大声で、何度もゆっくり言うと熱中症予防できるぞい」
[小鳥遊雛田]本、本当~!?あとでやってみる!
[一姫]にゃにゃ?熱中症ってなんだにゃ?食べれるのかにゃ?
[三上千織]こんなうんちくを送るの プレイヤーくらいしかいないと思ったらやっぱりそうだったわ。でも熱中症の予防は大事だしね。誠心誠意教えを乞うなら、優しい千織様が秘伝の予防法を教えてあげなくもないわよ。
[七海礼奈]でも大声を出して予防になるのかな…逆に疲れそうだけど…
[雛桃]はわわぁ~!ひ、雛桃はこういう早口言葉みたいなのが苦手なのです…。うさぎさん、練習付き合ってもらえませんか…?
[A-37]……
[A-37]詐欺師にご注意を。
[-]やはりこのグループチャットだとA-37だけは騙せないか。どれだけ裏切られてきたらここまで慎重になれるのか気になる。
[-]着替え終わって控室を出ると、スタッフのみんながあっちこっちで「熱中症」の発音練習をしていてびっくりした。ここまでみんながひっかかるなんて思ってもいなかったし、何よりも人を騙す罪悪感がすごい。
[-]一方A-37は何事もなかったかのように猫トイレの清掃をやっていたが、私に気付くと軽蔑した目で私のことを見てきた。
[プレイヤー]あははは……みんな、熱中症ってゆっくり発音したときにどう聞こえるか考えながらもう一度メッセージをよく見てごらん?
[七海礼奈]熱、中……しょー……
[三上千織]ああぁ!「ねぇ、チュー、しよう」!?! 何言わせてるのよこのヘンタイ!!
[-]真相にたどり着いた三上千織に思わず拍手した。雛桃はまだ何が何だかがわかって無さそうだけど、とりあえず私に合わせて拍手し始めた。その奥で小鳥遊雛田は両手を腰に当ててお怒りの様子。
[小鳥遊雛田]もう二度とプレイヤーさんのこと信じない~!
[プレイヤー]悪かった悪かった。お詫びに今日のまかない、カンタッキーのフライドチキン奢るんで許してください。
[-]そんなこんなで、みんなの食べたいメニューを聞いてカンタッキーまで買いに行った。一姫も運ぶの手伝うにゃって言って付いて来た。
[-]まぁ、一番たくさん注文したのは一姫だし、頑張って運んでもらえて確かに助かったかもしれない。
[-]昨日の出来事をふと思い出して、今なら聞けると思い一姫に話しかけてみた。
[選択肢]
・一姫に麻雀大会と四貴人のことを聞いてみる
・一姫にリリィさんのことを聞いてみる
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