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出会いの日

出会いの日
Story: 

[一姫] にゃー! どうなってんのにゃ! //nなんでちょっとイベントを企画するだけで、//n手続きだの書類だのなんだのやらされるのにゃ!
[一姫] ほんと勘弁して欲しいにゃ。//nもっと柔軟な対応をして欲しいにゃあ!
[???] ……私が迂闊でした。//nまさかこんなことになるとは……。
[???] いいえ、セイバーさんのせいではありません。//n……けど一体どうすれば……。
[一姫] どうにか面倒な手続きを飛ばせないかにゃ……んにゃっ!?
[???] きゃあっ!?
[???] 何者だ!
[一姫] もー! どこに目をつけてるにゃ……ってあれ?//nもしかして市外からのお客さんにゃ?
[???] ……なぜ、我々が市外からきたと?
[一姫] 制服にあんまり見覚えがない気がしたから適当に言ってみただけにゃ。//nまあとにかく、ようこそ一飜市へ!
[???] あの……もしや、このあたりご出身の方でしょうか。
[一姫] にゃ? この辺には長いこと住んでるけど、それがどうかしたにゃ?//nあ、ちなみに一姫の名前は一姫にゃ。
[間桐桜] わたしは間桐桜です。穂群原学園の生徒です。
[一姫] ふーん、知らない学園にゃ。//n遠くから来たんだにゃあ。
[間桐桜] 突然すみません……。//nあの……誘拐事件が起きた時って、どうすれば良いんでしょうか?
[一姫] にゃあっ、誘拐!?
[一姫] お疲れ様にゃ! どうだったにゃ?//n誘拐の件、警察にちゃんと相談したかにゃ?
[???] ありがとうございました。//n警察とは……盲点でした。
[一姫] えーと、あなたは……。
[セイバー] セイバーとお呼びください。//nサクラたちの……付き添いのようなものです。
[間桐桜] …………。
[セイバー] サクラ、安心してください。//nシロウに何かあれば私が分かりますから。
[間桐桜] そう……ですね。//nありがとうございます、セイバーさん。
[一姫] 今更だけど、一姫も事情を聞きたいにゃあ。//n一体どうしたんだにゃ?
[間桐桜] ごめんなさい。//nろくにご説明もしないまま警察にまで同行していただいてしまって……
[間桐桜] わたしとセイバーさん、それに先輩は、//nちょっとした用事のためにこの街にきたんです。
[一姫] その『先輩』って誰にゃ?
[間桐桜] 衛宮士郎という、わたしと同じ高校の先輩です。
[一姫] 一飜市にわざわざくるだなんて、高校じゃ麻雀部なのかにゃ?
[間桐桜] いえ、弓道部ですが……どうして麻雀部だと?
[一姫] この街に観光にくる目的なんて『麻雀』って言っておけばまあまあ当たるのにゃ!
[セイバー] この街で麻雀という遊びが隆盛なことは伝え聞いていましたが、//nそれほどまでに流行しているのですか。
[間桐桜] 到着してからこのあたりを散策していたら、//n突然、知らない人たちに囲まれてしまったんです。
[一姫] 知らない人?
[間桐桜] はい。存じ上げない方々でした。//nわたしが車に連れ込まれそうになったところを先輩が庇って……。
[間桐桜] わたしの代わりに連れ去られてしまったんです。
[セイバー] 私が別行動を取っていたばかりに、シロウに危害が及んでしまうとは。//n油断していました。
[間桐桜] いえ、わたしもこんなことが起きるなんて、想像もしていませんでした……。
[一姫] うーん、聞く限りだと、そもそも桜のせいじゃないと思うけどにゃー。
[間桐桜] それでわたし、パニックになってしまって、//nそこに一姫さんがきてくださったんです。//nさっきは本当にありがとうございました。
[一姫] というか、犯人たち許せないにゃ!//nこれで一飜市から観光客が遠のいたらどうするつもりなのにゃ!
[セイバー] 誘拐については警察が動いてくれると言っていましたが……//nサクラ、どうしますか?
[間桐桜] ……だとしても、先輩が巻き込まれてしまったんです。//nただ待っているわけにはいきません。
[セイバー] そうですね。とにかく、少しでも捜索を進めなければ。
[一姫] そういう話なら、この一姫もお役に立つにゃ!
[セイバー] ……一姫さんが?
[一姫] 土地勘もなしに人捜しだなんて無茶にゃ。//nその辺、一姫は地元民だからいれば役立つはずにゃ!
[間桐桜] い、いいんですか……?//nなにが起きるかわかりませんし、ご迷惑をおかけしてしまうかもしれません……。
[一姫] なーに、どんとこいにゃ!//n一姫が一飜市の名誉を回復してやるのにゃ!
[間桐桜] あ、ありがとうございます……!//nそれでは、よろしくお願いします……!