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五筒をポンする

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[選択肢] ・五筒をポンする ・ポンしない [プレイヤー]ポン! [一姫]ご主人、一姫の牌を横から取るなんてひどいにゃ……。 [-]5pをポンしたら、さっきまでハイテンションだった一姫が目に見えて落ち込み、次の巡目で四筒を嫌々切った。 [若い女性]残念でしたね。お互い楽しくなりそうだったのに……ね? [-]お互い楽しいとは。まぁとにかくポンしてよかった気がした。最後の一局は私のツモで終わり、女性雀士もそろそろ行かないと、と私たちとお別れをして去って行った。 [ワン次郎]一姫、ちゃんとプレイヤーに感謝しろよ。また放銃するところだったワン。 [一姫]にゃ? なんでにゃ? [ワン次郎]言ってもわからねーだろ……でも今の人の打ち筋って、性格の悪さが出てて結構珍しいワン。あいつと似てる気がする。 [プレイヤー]あいつって? [ワン次郎]四貴人の北原リリィ。一緒に麻雀打ったことあるけど、あの時もああやって下家を飛ばしてたなぁ。下家が一姫みたいにバカバカ上家の牌を食って、結局まんまと罠に嵌まってたワン。 [一姫]にゃ! 個人攻撃はやめるにゃ! [プレイヤー]同じ切り筋の人に偶然出会えるなんて、そんなのあり得るのかな。 [ワン次郎]ありえるっちゃありえるな。一応北原も四貴人として北風会館を持ってるし、彼女の麻雀を勉強する人も少なくはないはずワン。 [ワン次郎]それに今の人、北原よりはまだまだ甘いっていうか、一姫みたいなあんまり考えていない奴ぐらいにしか罠にハマらなそうだっただろ? [一姫]どういうつもりだにゃ、ワン次郎お前ケンカ売ってんのかにゃ! にゃにゃにゃ! 怒ったにゃ! [-]一姫の頭をなでなでして落ち着かせた。 [プレイヤー]こらこら、あとでクッキー買ってあげるから。それにしても、四貴人なのにこういう性格が悪……いたずら好きな戦法を取る人もいるんだね。想像と違って。 [ワン次郎]まぁ、四貴人つっても人なんだし、性だワン、性。そうだ、俺に用事ってなんだワン? [プレイヤー]あ、そういえばリリィって名前の人を探すって話だった。 [-]写真をワン次郎に見せたら、ワン次郎が急に立ち上がった。 [ワン次郎]これ北原リリィじゃねぇか! ……よく見たら今よりはだいぶ若いけど、面影が全く一緒だワン。 [プレイヤー]写真をくれた人はリリィ・ド・アークって名前だって教えてくれたけど。 [ワン次郎]間違いないな。何かあったかは知らないが、確か四貴人になってから名前を今のに変えたんだワン。理由は本人にしかわからないと思うがな。 [プレイヤー]そこまで知り合いなら、今どこにいるか知らない? [ワン次郎]ちょっと住所を書いてやるワン。 [-]ワン次郎は北原リリィさんの住所を書き留めて、また他の人と麻雀を打ちに行った。この住所は……北の郊外にある、一飜市屈指の修道院、聖シーベルト修道院らしい。明日イブさんがエテルニテに来たら教えてあげよう。 [-]イブさん、リリィさんと出逢えたらどんな感動的な再会シーンになるんだろう……物語のように抱きしめ合うのか、それとも長年ぶりでお互いに遠慮してしまうのか……つい思いを馳せてしまった。 [-]でも、ここは一飜市だし、願いが叶う場所だし。絶対にハッピーエンドが待ってるに決まってる。