とりあえず馬に乗りたい！

[player]せっかくだし、馬に乗ってみたいなって。
[明智英樹]そうですね。貸し出し用の馬もいますから、好きな子を選んでください。
英樹はスタッフを呼び、私の要望を簡単に伝えた。
[スタッフ]申し訳ありませんが、レース場の方は大会準備のため現在使用中止になっています。訓練場なら入れますが、そちらは走らせるのが禁止でして……。
[player]えっと、走らなくてもいいです。ちょっとだけ乗ってみたくて。
[スタッフ]それなら全く問題ありませんよ。では、馬種はいかがなさいますか？　馬ごとに特徴がありまして……例えば、オルロフ種は足が早く軽快な走りが特徴です。
馬に詳しくないことを伝えると、馬ごとの特徴を細かく説明してくれた。でも、言葉だけではなかなかイメージが湧かない。
[player]迷うなあ……。
[明智英樹]実際に見てみて、それで選びましょうか。ちょうど今は散歩の時間ですよね？
[player]そういうことも出来るんですか？
[スタッフ]もちろん、こちらへどうぞ。
スタッフの先導でしばらく歩くと、訓練場に到着した。入り口から、馬達が散歩している様子が見える。
[馬たち]ヒヒーン！
エレガントに足を運ぶ馬もいれば、軽快にジャンプしながら歩く馬もいる。その子たちの鳴き声と足音を聞いていると、まるで私も馬になって散歩の行列に入ったような気分になってくる。
[スタッフ]お客様、どの子にされますか？