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3回目 右の牌

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[選択肢] ・左の牌 ・右の牌 [プレイヤー]右。 [かぐや姫]最後の一局じゃ、ズバリ教えてしんぜよう。 [かぐや姫]南楓花(みなみ ふうか)、大財閥「竹雲」(ちくうん)グループの女主人。飲食店から起業した小娘じゃが、今一飜市のレストランの大半はやつの傘下に入っているらしいぞ。ぐひひ。 [プレイヤー]その人がサターンさんの同業者ってことか……。 [かぐや姫]お? 汝、ほかからも情報を仕入れておるのか。少々甘く見ておったわ。 [プレイヤー]最近知り合った友人が、四貴人の一人は商人って言ってたくらいだけど。 [かぐや姫]ふーん? 新たな友人のう……。 [-]かぐや姫は私のことを挑発的に上から下まで見て嫌そうに眉をひそめた。 [かぐや姫]汝に利用価値なんてないじゃろうに。まぁ、ということはその友も汝を騙す利点はないということじゃし、わらわも安心できるというものじゃ。ぐひひ。凡人よ、危険に遭ったらこの神様に祈るのじゃ。もちろん供物も忘れずに、良いか? [かぐや姫]さて、終了じゃ。ほら、わらわの言った通り、勝ったら教えてもらえるし負けたら教えてもらえなかったじゃろ。わらわがウソつくわけないのじゃ。ぐひひ! [プレイヤー]でしたら偉大なる神様、さらにもう少し、この私に麻雀大会についても教えていただくことは……? [かぐや姫]おっと、凡人。それは別料金なんじゃよ。今の汝にはまだ払えぬがのう、ぐひひ! [プレイヤー]そこはぜひ割引を……! [-]そういえばかぐや姫と長々と話し合ってるのに、やけに一姫が静かだった。無言のまま、無表情で私とかぐや姫の会話を見続ける一姫の瞳に、陽射しが強いせいかなぜか金色の光が流れているように見える。 [一姫]プレイヤー、汝は麻雀大会への参加を望むか? [プレイヤー]どうしたいきなり? [一姫]プレイヤー、汝は麻雀大会への参加を望むか? [-]一姫はかまわず一歩私に近づき、さらに同じ言葉を私に問いかけた。 [かぐや姫]ちんちくりんよ、プレイヤーが参加しないのは見ればわかるじゃろ? わらわに聞かぬか。 [-]かぐや姫は私を庇って一姫の前に出たけど、二人の間にはさっきよりも悪い空気が流れている。 [プレイヤー]ちょっと…… [かぐや姫]プレイヤー、汝のアイス溶けるぞ。 [-]そういえばアイス買ってた! 急いで袋の中を確認したら、外に長く居過ぎてほとんど原型がなくなっていた。 [プレイヤー]うわぁああ~!! [かぐや姫]ってわけで、せいぜい頑張るのじゃぞ、凡人~ [-]かぐや姫は一姫が持ってる袋を私に押し付けて、エテルニテの方向に私を押した。 [かぐや姫]ここはわらわに任せるが良い。汝は5分以内に戻らねば、この食べ物たちがかわいそうじゃろ? [-]一姫は私と一緒に帰るつもりはなさそうだけど、まさか本気でかぐや姫を大会に参加させる気なのか? ……でもかぐや姫の言う通り、早く帰らないと他の料理もダメになっちゃいそう。 [-]麻雀大会のルールが複雑だったのか、他に何かあったかわからないが、一姫は退勤ギリギリで帰ってきた。バイトの先輩とはいえこうも正々堂々とサボるのは勇気がいるなぁ……って思ったけど先日サターンさんちにお届けに行った時も大概だった。 [-]サボり魔、給料泥棒ほど私と一姫にピッタリの言葉はない……こともなく、我々は我々のやり方でエテルニテをより良くしているのは間違いない。 [-]その後四貴人と大会のことを電話で二階堂さんに聞いてみたが、大体内容はかぐや姫が言っていたのと変わらなかった。 [-]ただ彼女も一姫と同じく過去の大会の記憶が曖昧なのは意外だった。やはり四貴人か神主に聞かないとわからないのか……。