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東城玄音

東城玄音は「傾城の貴婦人」として名を馳せる太夫で、「幾度春」は彼女の所属する置屋である。噂によれば、彼女の住む家の庭は常に春のようで、花が散ることもないらしい。しかし彼女の居場所を知る人はおらず、普通の人なら、彼女に一目会うだけで非常に光栄なことである。
翡翠から彫られた、弦の切れている三味線を所持している。弦を張り替えることも、爪弾くこともないのに、いつも肌身離さず傍に置いている。その理由は、彼女の素性と同様に謎に包まれている。

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